円安の影響で日本を訪れる外国人観光客がますます増えています。なかでも軽井沢から車で30分ほど離れた北軽井沢にある嬬恋村は訪日外国人滞在者が増加した人気のエリアとして注目を集めています。なぜ訪日外国人が多いのでしょうか。また、嬬恋村で働くとしたらどんなお仕事があるのかをご紹介します。

なぜ嬬恋村には訪日外国人滞在者が多いの？

移動データ事業などを手がける「ナビタイムジャパン」の調査によると、2024年の3～5月に嬬恋村を訪れた外国人は前年に比べ4.4倍に増え、滞在増加率は全国6位となっています。嬬恋村が外国人観光客の人気を集めるのには、どのような理由があるのでしょうか。

鬼押し出し園などの自然景勝地が人気！ 

嬬恋村の中でも上信越高原国立公園内に位置する鬼押し出し園はインバウンドの人気観光スポットです。浅間山の噴火によって流出して固まった大小の溶岩が一面に広がり、迫力ある光景は見る者を圧倒します。

鬼押し出し園内にある浅間山観音堂も人気の立ち寄りスポットとなっています。自然が作り出した迫力ある景観と日本らしい朱塗りの観音堂の取り合わせが、唯一無二の魅力となり、訪日観光客の心をつかんでいるようです。

嬬恋村は軽井沢や草津温泉から近い！

嬬恋村を訪れる外国人観光客には、軽井沢をスタート地点とし、嬬恋村まで足を延ばす傾向が多くみられます。軽井沢や草津温泉などの有名観光地から近いことも、嬬恋村への訪日外国人が多い理由のようです。

軽井沢は外国人向けの避暑地として発展を遂げてきた歴史があり、古くから外国人にも人気の観光地です。コロナが明けて以降客足が増え、2024年の春時点には軽井沢のアウトレットを訪れる外国人による売り上げが、コロナ禍前を大きく上回るほどインバウンド需要が好調な地域です。

軽井沢から嬬恋村は車で30分程度の距離にあり、旅行者もレンタカーなどで気軽に移動できます。バスも運行しているので便利です。嬬恋村には多くの宿泊施設や貸別荘があるので宿泊に困ることもありません。

軽井沢からも近く、訪日外国人も多い嬬恋で仕事をするなら？

訪日外国人観光客が増加するなか、多くのレジャー施設や宿泊施設がある嬬恋村でも観光業、宿泊業に多くの人材が求められています。また、訪日外国人の受け入れ態勢の強化が必要とされています。

村もインバウンドを後押し

嬬恋村観光協会と嬬恋村は共同で「つまごい観光ビジョン」を策定し、観光に一層力を入れていく姿勢をみせています。インバウンド対策として、村の観光パンフレットに英語版と台湾語版を追加するなどの取り組みを始めています。

キャベツの一大産地として有名な嬬恋村では毎年「嬬恋高原キャベツマラソン」を開催しています。近年では英語版の申し込みサイトからの応募が増えるなど、多くの外国人ランナーが参加するようになり、外国語対応や外国語の案内板表記などの必要性が増しています。

嬬恋村では、村を訪れる外国人観光客などの利便性を高め、来訪者を増やすため、村内の観光事業者、商工業者、飲食業者、宿泊業者などに観光客受入れの環境を整備する補助金を交付しています。たとえば無料Wi-Fi環境の整備、外国語の案内表示やパンフレットに補助金を交付することで、インバウンドの受入れを後押ししています。

訪日外国人が多い嬬恋村では多くの求人が掲載中！

夏でも涼しく、湿度の低い嬬恋村の気候は外国人観光客にも人気で、夏は避暑を目的に多くの訪日客が訪れます。冬には外国人に人気のさらさらのパウダースノーが降り積もり、スキー場や宿泊施設などを中心ににぎわいます。

軽井沢や周囲の観光地から流入してくる外国人が増え、嬬恋村では宿泊施設のフロントやスキー場のインストラクター、アクティビティ施設の受付など、語学力やコミュニケーション力を活かしたお仕事が多くあります。

観光シーズンを中心に、嬬恋村での宿泊者は増加傾向にあります。とくに、別荘地域には貸別荘など多くの宿泊施設があり、たくさんの人材が求められているので、比較的高い時給で働くことができます。

英語が苦手、外国人とのコミュニケーションが億劫という方でも、貸別荘の清掃など、自分のペースで働ける仕事もあります。時間に自由がきき、ライフスタイルに合わせて働けるのが魅力です。

軽井沢から近く、外国人滞在者が多い嬬恋村で働けるチャンス！

全国的にインバウンドに関する求人が増え、人手不足が課題となっています。自然に囲まれ、観光資源が豊富な嬬恋村でも働けるチャンスが増えています。気になる仕事があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。