嬬恋村について、夏は涼しく、冬はスキーやスノーボードができるほど積雪が多いというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、具体的に観光や移住などを検討している場合、本当に快適に過ごせるのか気になりますよね。

そこで今回は、嬬恋村の年間の気温や気候の特徴などについて解説します。住みやすさ、過ごしやすさの判断基準になるので、ぜひ参考にしてください！

嬬恋村の年間の平均気温は？

まずは、嬬恋村の年間を通した気温について紹介します。気象庁のHPには、嬬恋村と隣接する中之条町の気温に関するデータを公開していました。その値がこちらです。

嬬恋村の夏の気候は？

続いては、気象庁が公開しているデータを中心に嬬恋村の気候の傾向を解説します。まずは夏の気候からです。

避暑地として最適

嬬恋村の最大の特徴といえるのは、夏の過ごしやすい気温です。高原地域特有の冷涼な気候で、7月から9月の平均気温は25℃に届かず、最高気温も8月の30.3℃になっています。

夏場は35℃以上の猛暑日が続く都心と比べると、その快適さが分かるでしょう。夏休みになると、避暑地として利用している人も多いといいます。

ただし夜は急激に気温が下がり、寒暖差が激しい場合も少なくないため、寒さ対策は必須です。

夕立にはご注意を

夏場は降水量が多い地域としても知られています。特に、夕立にはご注意ください。キャンプ場としても人気のエリアですが、山の天気は変わりやすいため急に天候が変わり雨に降られることもあるといいます。

その場合は雷にも気を付けましょう。近くで雷が鳴ったら、万が一に備えて車に避難することをおすすめします。

嬬恋村の冬の気候は？

続いては、冬の気候について解説します。

最低気温がマイナスになることも

嬬恋村の冬の寒さは厳しく、12月から3月までは最低気温がマイナスになることが多くなります。これは嬬恋村の標高の高さが要因でしょう。夏は涼しさを感じますが、その分冬は寒くなるのできちんとした防寒対策が不可欠です。

ウィンタースポーツにピッタリ

冬場は気温がぐっと落ちるため、早ければ11月ころから雪が降り始めます。冬が終わるまでは数十cmの積雪が続く傾向です。雪質はパウダースノーが多いこともあり、この季節にはスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが楽しめるでしょう。

村内北部にある万座温泉スキー場は映画『私をスキーに連れてって』の舞台にもなったとされており、現在でも多くのスキーヤーたちが訪れます。

とはいえ、生活に支障をきたすほどの豪雪は少ないといわれているのでご安心ください。

嬬恋村の気候を活かした名産品について

嬬恋村は、その気候を活かした名産品が有名です。なかでも有名なのはキャベツでしょう。1960年代頃から「嬬恋村の高原キャベツ」としてブランド商品になりました。

キャベツがよく育つ気温は15度から20度とされています。夏場でもこの気温を保てるのは、国内では北海道や限られた高地しかありません。

嬬恋村の夏は夜になると気温が下がることや、高原特有の朝霧のおかげでおいしいキャベツの生産に最適です。7～8月にかけては、見渡す限りキャベツ畑が続く「嬬恋パノラマライン」は圧巻です。ぜひ一度訪れてみてください。

そのほかにも、糖度が高いトウモロコシや高原地帯で育ちやすいとされるベニバナインゲンなど新鮮な野菜が収穫できるのもこの地ならではの特徴でしょう。

まとめ

夏は涼しく、冬は多くの雪が降る嬬恋村は、避暑やレジャーにおすすめの地域です。高原地帯という特性を活かして、多くの名産品を生み出しているという特徴もあります。

ただし、夏は夕立や雷が多く冬も厳しい寒さが続くという点は念頭に置いておきましょう。移住するにしても観光に訪れるにしても、あらかじめ対策を講じておくことをおすすめします。

万全の対策を取って、楽しく快適な嬬恋ライフをお過ごしください。