温泉やアクティビティなど観光資源が豊富な嬬恋村には、毎年約200万人の観光客が訪れるといいます。しかしその裏には、村に人を呼び込もうという、たゆまぬ努力がありました。

こちらの記事では、嬬恋村の魅力とともに観光客が多く訪れている理由を紹介します。読めばさらに、嬬恋村のことが好きになるかもしれません！

嬬恋村の訪日外国人滞在者の増加率は全国6位

「ナビタイムジャパン」の調査によると、2023年3～5月と2024年3～5月の訪日外国人滞在者の増加率を比較した結果、嬬恋村の4.4倍が全国でも6番目に高い数字だったことが分かりました。

名所旧跡や古墳など歴史的遺産が数多く点在している奈良県高取町や、美しいエメラルドグリーンの海が広がる沖縄県浦添市を抑えてのランクインです。

今や嬬恋村は、世界各国から人が訪れる日本屈指の観光地になっています。

嬬恋村の有名観光地5選

では、観光客は嬬恋村のどこを目当てに訪れるのでしょうか。代表的な観光地をピックアップしてみました。

有名映画の舞台にもなった万座温泉

まずは、嬬恋村の顔ともいえる万座温泉です。日本一の硫黄濃度とされており、殺菌作用や血液促進作用があるといわれています。

スキー場が併設されており、冬になるとウィンタースポーツを楽しみに多くの人が訪れるのも特徴です。1987年公開の「私をスキーに連れてって」の舞台としても広く知られています。

初心者でも楽しめるぐんま県境稜線トレイル

豊かな自然を活かしたアクティビティも人気です。群馬県・新潟県・長野県の県境に位置する稜線では、国内最長のロングトレイルを楽しめます。

地域の人やその土地の文化に触れながら自分のペースで歩けるので、登山初心者にもおすすめです。

ジョン・レノンも夫婦で訪れた鬼押出し園

1973年の浅間山噴火によって生まれた鬼押し出し園は、天然の溶岩アート群。ジョン・レノン夫妻も訪れたといいます。

自然が作った地形の芸術を楽しめるほか、谷川連峰やアルプスの山々を眺める景色のよさも魅力です。

「愛してる」と叫びたい愛妻の丘

かの日本武尊が妻への想いを叫んだことから、嬬恋村は愛妻家の聖地とされています。村内にある愛妻の丘は、雄大な浅間山に向かって妻への感謝を叫ぶ観光スポットとして有名です。

普段はいえない愛する気持ちをここで叫んでみてはいかがでしょうか。

家族で一度は泊まりたい軽井沢おもちゃ王国

宿泊施設で紹介したいのが、軽井沢おもちゃ王国です。敷地内にあるホテルグリーンプラザ軽井沢は温泉付きの宿泊施設。

赤ちゃん連れでも快適に過ごせる部屋なので、ぜひ家族で宿泊してみてください。

嬬恋村のおすすめグルメは？

楽しい観光には、おいしい食事が必要不可欠です。嬬恋村の名産品といえばキャベツ。しかしそれ以外にも、新鮮な野菜や山菜が数多くあります。

また、信州そばや上州牛、高級サーモン「ギンヒカリ」といった名物も欠かせません。村内のレストランや食堂では、これらを使ったおいしい食事が楽しめます。

お気に入りの嬬恋グルメを探してみましょう。

嬬恋村に観光客が訪れる理由

魅力的な場所や絶品グルメが多い嬬恋村は、観光にピッタリの地域です。しかし、それ以外にも観光客が訪れる秘密がありました。

過ごしやすい気候

嬬恋村の夏は涼しく、平均気温も20度程度です。夏休みに避暑地として訪れるという人も多いでしょう。
東京から車で2時間程度と比較的足を運びやすいというのも人気の理由です。

軽井沢からの流入

嬬恋村の隣には、日本屈指の避暑地である長野県軽井沢町があります。街の中心地までは車で1時間もかかりません。
軽井沢観光だけでなく、嬬恋村の自然景観も一緒に楽しみたいという観光客が増加していると考えられます。

観光パンフレットに英語版と台湾語版を追加

村の施策として、観光パンフレットに英語版と台湾語版を加えました。その結果として、6月に開催された「嬬恋高原キャベツマラソン」では、50～60人程度の外国人が参加したとのことです。

今後は案内板の外国語表記や他言語の追加なども視野に入れて、さらなる訪日客の取り込みを目指します。

嬬恋スマートシティ観光システムの実装

スマートフォンを活用した嬬恋スマートシティ観光システムの実装も行っています。LINEによる観光情報の提供や防災情報との連携等、誰もが快適に観光できるシステムを作り上げました。

また、ビッグデータを用いて予測が難しい観光業にエビデンスを加えた施策ができるというのも強みといえるでしょう。

まとめ

観光資源が多く、国内外からさまざまな人が訪れる嬬恋村。魅力的な場所というのはもちろん、村として訪れる人を取り込む施策を打ち続けているというのが、観光客が多い理由といえるでしょう。

今後はどのような動きをしていくのか楽しみですね。