清掃スタッフと一言に言っても、働く場所は別荘やビル、ホテルなどさまざまです。また、別荘清掃スタッフは、ほかの清掃スタッフとは仕事内容が少し異なります。

今回は、別荘清掃の特徴やほかの清掃スタッフとの違いを説明します。

別荘清掃ならではの4つの特徴

別荘清掃とは、その名のとおり別荘を清掃する仕事です。別荘清掃には以下4つの特徴があります。

1. 定期清掃ではない
2. 快適さを重視する
3. 清掃範囲が広い
4. 清掃以外の知識も身につけられる

1.定期清掃ではない

別荘清掃の大きな特徴の1つとして、定期清掃ではない点が挙げられます。日常的に人が住んでいる住宅とは異なり、別荘は週末や休暇などに利用されます。そのため、毎日または毎週など定期的な清掃を行う必要はなく、利用前後の清掃がメインとなります。

別荘は数週間ぶりの利用の場合もあれば、数ヶ月や1年以上も放置されていたというケースも珍しくありません。また、利用期間の長さも1泊2日の短期滞在から、1週間以上の長期滞在までさまざまです。別荘清掃では利用者の状況に合わせて清掃を行う必要があります。

2.快適さを重視する

別荘は日常生活から離れ、ゆったりとくつろぐための空間です。そのため、別荘清掃では利用者の快適性を何よりも重視します。単に汚れを落とすだけではなく、以下のようなおもてなしを意識した清掃が求められます。

• ベッドメイキング
• アメニティの補充
• 香りの演出
• インテリアの調整　など

3.清掃範囲が広い

別荘清掃では、住宅清掃よりも広範囲の清掃を求められるケースが多い傾向にあります。室内だけではなく屋外、庭の手入れなど、別荘の所有者によって必要な清掃内容も異なります。

別荘清掃の範囲として以下のようなものが挙げられます。

• 掃除機がけや拭き掃除
• ベッドメイキング
• 浴室、洗面台、トイレ掃除
• ゴミの回収
• インテリアのチェック
• 備品の点検、補充
• 窓開け、空気の入れ換え

別荘清掃については下記の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
＞未経験でも大丈夫！どこまでサポートがある？別荘清掃の研修内容を紹介

4.清掃以外の知識も身につけられる

別荘清掃スタッフとして働き始めて、慣れてきたら清掃の仕事だけではなく、別荘に関するすべての業務に携わっていただくことになります。不動産業や不動産管理、建築・他諸工事、担当エリアの顧客対応など、清掃に関する知識だけではなく、幅広く学べるのも別荘清掃の仕事ならではの特徴です。

別荘清掃スタッフとほかの清掃スタッフの仕事との違い

別荘清掃スタッフとほかの清掃スタッフとは仕事内容が少し異なります。ここでは、別荘清掃スタッフとホテル、ビル/会社の清掃スタッフの違いを紹介します。

ホテル清掃スタッフ

ホテル清掃は毎日たくさんの宿泊客が入れ替わり、チェックアウト後すぐに、次の宿泊客を迎えます。そのため、効率性とスピードを意識して業務を行わなければなりません。リネン交換やアメニティ補充などのサービスも含まれ、決められた手順に沿って行われます。

一方、別荘清掃は利用頻度が低いため、清掃のタイミングは所有者の利用予定に合わせて調整されます。

ビル/会社清掃スタッフ

利用者の快適な滞在を第一に考え、非日常的な空間を提供することに重きを置く別荘清掃とは異なり、ビル・会社清掃は業務効率の向上や、衛生的な職場環境の維持を目的としています。

毎日または週に数回など決められたスケジュールで、オフィススペースや共用部分を清掃します。また常に多数の人が利用するなかで清掃する必要があるため、効率のよさも重視されるでしょう。またビル/会社清掃は月1回や年1回といった間隔で、床のワックスがけや窓拭きなど専門的な技術が必要となる清掃も行います。

まとめ

ホテル、ビル、会社などの清掃スタッフは効率性やスピード感が求められますが、別荘清掃は定期清掃ではないため、これらの要素はあまり重視されません。あくまでも日常生活から離れて、ゆっくりとくつろげる空間を提供することが大切です。また、会社によっては清掃に慣れた後のステップアップとして管理業務を担うケースなどもあります。清掃のスキルをつけつつ、別荘管理に関する知識をつけたい方はぜひ、別荘清掃スタッフとして働きましょう。

別荘清掃については下記の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください
＞未経験でも大丈夫！どこまでサポートがある？別荘清掃の研修内容を紹介｜TSUMAGOING