豊かな自然を楽しめる避暑地として知られている軽井沢。観光客や別荘を建てる人も多く、全国的にも知名度は高いですよね。

一方、軽井沢付近に北軽井沢と呼ばれる土地があることはご存じでしょうか。いずれも似たような場所に位置しているものの、特徴やアクセスなど少し異なります。

本記事では、意外と知らなかった軽井沢と北軽井沢の違いについて解説します。観光や移住の参考にしていただけると幸いです。

軽井沢と北軽井沢はどこにある？

そもそも、軽井沢と北軽井沢はどこにあるのでしょうか。まずは2つの土地の位置関係から解説します。

軽井沢は長野県の東端に位置

軽井沢は、長野県の東側にある高原エリアのことです。夏でも平均気温は30度にとどかないため、数多くの人が涼を求めに訪れています。また、下記7つのエリアに分かれているのも特徴です。

• 旧軽井沢エリア
• 新軽井沢エリア
• 中軽井沢エリア
• 追分エリア
• 南軽井沢エリア
• 御代田エリア

「軽井沢駅」付近にあり、レトロな街並みやアウトレットモール、商業施設が立ち並ぶのが旧軽井沢・新軽井沢エリアです。

中軽井沢エリアは「中軽井沢駅」が最寄り駅になり、「星野リゾート」が運営するホテルやテラスが多く集まっています。

「信濃追分駅」を最寄りとする追分エリアやその南に位置する南軽井沢エリア、さらにその西にある御代田エリアは豊富な緑を楽しめる場所として知られています。

北軽井沢は群馬県にある自然豊かな土地

北軽井沢は群馬県にあり、名前の通り軽井沢エリアの北部に位置しています。豊かな自然を楽しめるほか、軽井沢よりも高い標高にあるため気温が低く、避暑地として訪れる人も多い場所です。

軽井沢からは車を利用すれば30分程度で到着するうえ、混雑も少ないため、穴場スポットとして人気を博しています。

軽井沢と北軽井沢へのアクセスは？

こちらでは、それぞれの場所に向かうためのアクセスを紹介します。東京からの行き方も解説するので、参考にしてみてください。

軽井沢へのアクセス

軽井沢に向かうには、電車または車でのアクセスがおすすめです。電車の場合、北陸新幹線で「軽井沢駅」に向かうのが最も早いルートです。「中軽井沢駅」や「信濃追分駅」には、しなの鉄道に乗って移動しましょう。

車の場合は、上信越自動車道に乗って「碓氷軽井沢I.C」で降りるのが主なアクセス方法です。

• 東京から電車で向かう場合
• 東京駅から北陸新幹線に乗車し、「軽井沢駅」で降ります。乗車時間は約60分です。
• 東京から車で向かう場合

関越自動車道に乗り、「藤岡JCT」で上信越自動車道に乗り換えます。40分程度走り、「碓氷軽井沢I.C」を出て軽井沢方面に向かって走れば到着します。

北軽井沢へのアクセス

北軽井沢は公共交通機関で向かう場合、軽井沢よりも少し時間がかかってしまいます。ただ、バスやタクシーで数十分なのでそこまで不便さは感じないはずです。東京から車で向かう場合は、軽井沢を経由して訪れる方が多いようです。

・東京から新幹線を利用する場合
東京駅から北陸新幹線に乗車し、約1時間10分、「軽井沢駅」で降ります。下車後バスやタクシーを利用すれば約30分で到着です。

・東京から電車を利用する場合
JR「上野駅」から乗車し、上越線 吾妻線新特急草津号で約2時間20分、「長野原草津口」で下車します。そこから吾妻線下りに乗り換えて約15分で嬬恋村のある「万座・鹿沢口」駅に到着です。

・東京から車で向かう場合
関越自動車道に乗り、「藤岡JCT」で上信越自動車道に乗り換えます。約40分走り、「碓氷軽井沢I.C」を出て国道146号線を約40分走れば到着です。渋滞等がなければ約2時間半で到着します。

軽井沢と北軽井沢の違い

では、軽井沢と北軽井沢にはそのほかにどのような違いがあるのでしょうか。観光やグルメといった面から特徴を挙げていきます。

観光

軽井沢エリアにはレトロな街並みが並び、歴史や文化に触れられるスポットが点在しています。さらに、美術館やギャラリー、アウトレットや星野リゾートをはじめとする高級宿泊施設もあるので観光にはもってこいでしょう。

一方の北軽井沢は自然が豊かな場所のため、トレッキングやロッククライミング、渓流釣りなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。「鬼押出し園」や「愛妻の丘」といった観光名所や「万座温泉」をはじめとする温泉が豊富にある点も特徴です。

グルメ

軽井沢のグルメといえば、澄んだ水で作られたクラフトビールです。信州の豊かな自然を活かした新鮮な野菜や肉料理と一緒に味わうとよりおいしく楽しめるでしょう。

また、いずれも涼しい土地を活かした高原野菜の栽培が盛んな土地です。特に北軽井沢のキャベツは全国的にも名高いといわれています。

まとめ

軽井沢と北軽井沢には、明確な違いがあることがわかりました。軽井沢はさまざまな名所が点在しており、観光客も多いエリア。一方の北軽井沢は自然を活かしたアクティビティや高原野菜のキャベツが名物です。

隣同士に位置するものの、目的によって楽しみ方はまったく異なります。何をしたいか決めてから訪れると、より楽しめるはずですよ。